現役小学校教師が語る幸せな子育て法!小学生の勉強法伝授!

話を聞ける子供にする!毎日のすき間時間に1日の報告会!

 

 

小学校の教員をやっていると、よく
「先生あのね、昨日〜で〜が・・・」
といった具合に、私にずっとくっつき、
そしてしゃべり続ける子どもがいます。

 

 

休み時間ならば問題は無いのですが、
授業中にも何かの拍子に聞いてほしいことがあると、
やはり話しかけようとしてしまうのです。

 

 

あの子は自分の話ばっかりするから・・・。
そんな感じで周りの同級生の友達が感じ、
残念ながら避けられてしまうこともあります。

 

 

そういった子は多くの場合、
家庭で親に話をあまり聞いてもらっていません。

 

 

スマホが普及して、一緒にいてもスマホを見ながら、
適当に話を流してしまっている。
そんな状態だそうです。

 

 

話を聞ける子にするには、
まず親が子どもの話を聞くこと!
今回はそんな話をしていこうと思います。

 

 

人の話を聞けない子

 

 

よく、「あの子は人の話が全然聞けない」
そんな風に言われる子がいます。

 

 

1対1で話をすればまだ聞けるのですが、
集団の中で話を聞くということが、とても苦手なのです。

 

 

もちろん発達障害の疑いがある場合もあるのですが、
1対1で話ができる場合は、
聞くクセが無いことがほとんどです。

 

 

以前、小学校6年生を担任していた時、
周りの友達といつも楽しそうに話している女の子がいました。
最初のころは仲良くやっているように見えたのですが、
次第に周りの子がその子を煙たがるようになりました。

 

 

その子が避けられているのを感じた私は、
「前は楽しそうにしゃべってたのに何かあったの?」
と聞くと、周りの子達は口をそろえて、
「だって自分の話ばっかりするんだもん」
と答えました。

 

 

周りの同級生は、自分のことはしゃべるのに、
自分達の話を全く聞いてくれないその子に、
苛立ちを感じていました。

 

 

その子は私にも、家のことや自分のことを、
いつも楽しそうにしゃべってくれていました。

 

 

私は大人なので、そこまで気になりませんでしたが、
周りの同級生達は違ったようです。

 

 

昔から話し上手は聞き上手という言葉があります。
人の話を聞けない、特に女の子の場合は、
コミュニケーション能力が著しく低い
ということになってしまうのです。

 

 

では、その子はなぜ人の話を聞けず、
自分のことばかり話してしまうのでしょう。

 

 

人の話を聞けない理由

 

 

自分のことを学校で目いっぱい話す子の多くは、
家庭で話を聞いてもらっていない場合が多いです。

 

 

人の話を聞くという行動は、
マナーのようなものだと私は思っています。
相手の目を見て、相槌を打ち、反応する。
それが話を聞くマナーなのです。

 

 

箸の持ち方使い方、食事中はきちんと座る。
いただきます、ごちそうさまの挨拶をする
このような食事のマナーと同じように、
話を聞くマナーも子どもには伝えるべきです。

 

 

マナーを伝えるといっても、
「ほら、目をよく見て、ちゃんとうなずいて」
なんてやる必要はありません(笑)

 

 

子どもは親の姿をちゃんと見ていますので、
親がその行動をちゃんとやっていれば
自然と身についてくるものなのです。

 

 

いただきますやごちそうさまだって、
親が言っていれば、自然と子どもは言います。
話をしっかりと聞いてあげていれば、
子どもも自然とその動きを真似するのです。

 

 

子どもには「ちゃんと人の話を聞きなさい!」
と言いながら、自分は一方的に相手にしゃべるだけ、
子どもが話をしたい時にはスマホをいじりながら、
適当に生返事を返すだけ。

 

 

それでは、あまりにも子どもがかわいそうだと思います。
まずは子どもの話を楽しむつもりで、
しっかりと目と耳と心で聞いてあげましょう。

 

 

これはいつ始めても遅くありません。
最初に紹介した子も、
親御さんに私のアドバイスを聞いてもらい、
話を聞くようになったことで、
劇的に話を聞くことができるようになりました。

 

 

いつから始めても遅くはありませんので、
まずは子どもの話を聞く時間を作りましょう・・・。

 

 

とは言っても、慌ただしい毎日の中で、
中々子どもの話をゆっくりと聞けない人もいますよね。
そんな人はどうすれば良いのでしょうか。

 

 

一日のすき間時間を利用しよう!

 

 

どれだけ忙しいといっても、
家の中で全く時間が無いということは、
ほとんどの場合ありません。

 

 

家の中で5分か10分くらいは、
子どもの話を聞いてあげる時間があるはずです。

 

 

例えば、
食事をしている時間
お風呂に入る時間
寝る前の布団の中の時間

 

 

こんな時間に子どもの話を聞いてみて下さい。
私の場合は、上の子達は食事の時間に、
下の小学生の息子は、お風呂と寝る前に、
時間にして5分くらいですが、毎日話しています。

 

 

長女と長男は思春期もあり、
あまり多くはしゃべりませんが、
小さいころから話をずっと聞いてきたせいか、
困った時などは打ち明けてくれています。

 

 

まだ小さい下の子どもは、お風呂の時間はいつも、
ノンストップで学校であったことを、
楽しそうにしゃべり続けてくれています(笑)

 

 

上にも書きましたが、話を聞くマナーとして、
子どもが話す間、私は基本的にしゃべりません。
目を見て笑顔で相槌を打っているだけです。

 

 

たったそれだけですが、子どもたちは、
確実に話の聞き方が上手になりました。

 

 

子どもが話が聞けず悩んでいる方は、
まずは家でのすき間時間に、
子どもの話をゆっくりと聞いてみませんか?

 

最後に

 

 

本来子どもというのは、自分のことを見てほしい、
自分の話を聞いてほしいという欲求があります。
それを満たしてあげるのは、
本来、先生でも友達でもなく、親だと私は思います。

 

 

人の話を上手に聞ける人というのは、
それだけで他人に安心感を与えて、
もっと言えば信頼される人になれます。

 

 

一日疲れて子どもの話を聞く余裕がない。
そんな時こそ、5分でもいいので、
子どもの話をしっかりと聞いてあげてください。

 

 

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